符計算とは

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符計算とは

いよいよ初心者がつまづく部分「符計算」について解説していきます。

はじめに

初心者にとって難しい部分でもあり、また暗記の項目も多いため1日でマスターするのは難しいですが、ゆっくりと覚えていけばそのうち自然にわかるようになります。

符計算を覚えると点数が正確に出せるほか、接戦にも対応できるようになります。また「点数計算できない・・・」といった負い目を感じることもなくなると思います。

予め伝えておきますが、麻雀歴20年の方や雀荘の店員でも「たまに間違える」というぐらいのものなので、初心者がいきなり完璧に覚える必要はないので自分のペースでゆっくりと覚えていってください。

なるべく初心者でもわかりやすいように頑張ってまとめました。

符計算の考え方

同じ役でも、作るための難易度の差を「符」という単位で評価し点数に少し反映するものが符計算です。各メンツの構成を例題を参考にして具体的に見ていきましょう。

例題

Q1.どちらが集めるのが難しいでしょうか?

A)二筒三筒四筒と数字の連番を集めるシュンツ

B)二筒二筒二筒と同じ数字を集めるコーツ

答えはBです。これは二筒二筒二筒と同じ牌を3つ集めるコーツの方が難しいです。なぜかというと、麻雀では同じ牌は4枚しか存在しないため、自分で3枚集めるのはかなり難しいです。

Q2.どちらが集めるのが難しいでしょうか?

A)二筒二筒二筒と自分で集めたコーツ(暗刻)

B)二筒二筒二筒とポンして集めたコーツ(明刻)

答えはAです。自力で同じ牌を3枚集める方が難しいです。ポンをした方が、1枚相手からもらえるので難易度は低くなります。

続いて、最後の問題です。ちょっとくどいですが、、

Q3.どちらが集めるのが難しいでしょうか?

A)二筒二筒二筒と数字の連番を集めるコーツ

B)二筒二筒二筒二筒と同じ数字を集めるカンツ

答えはBですね。これは見れば明らかですが、3枚集めるよりも4枚集めるほうが難しいに決まっています。

このような牌の構成の難易度を点数に反映するのが符計算の基本的な考え方です。

同じタンヤオでも牌の構成によって微妙に難易度や点数の差が出てきます。

他にも、ツモなのかロンなのか、最後の待ちの形は何なのか、など他の部分でも難易度に差が出てきます。

ざっくり言うと、同じ役でも完成させるのが難しいと点数があがるシステムが符計算ということになります。

符の違いによる点数

前項では同じ1飜でもあがりの形や難易度で点数が異なると解説しましたが、どの程度点数が変わってくるのかを解説します。

符の違いによる点数

子の点数

  1飜 2飜 3飜 4飜 5飜
30符 1,000 2,000 3,900 7,700 満貫
40符 1,300 2,600 5,200 満貫 満貫
50符 1,600 3,200 6,400 満貫 満貫

符の違いによって同じ飜数でも上図のように点差が出てきます。符計算をするのは満貫未満の点数のみで、満貫以上になると点数は固定になるので符計算を行いません。

それでは各符の分布と出現率を見てみましょう。

符の分布

全部のあがりに占める符の分布です。オンライン麻雀天鳳でのあがったプレーの合計から集計しています。

回数
20符 74,988 8.4%
25符
(七対子)
22,212 2.5%
30符 532,741 59.8%
40符 230,323 25.9%
50符 23,657 2.7%
60符 4,113 0.46%
70符 2,165 0.24%
80符 144 0.016%
90符 21 0.023%
100符 10 0.001%
110符 0 0%

全あがりのうち約60%は30符なので、今まで解説してきた30符の点数計算表がそのまま使えます。その他に覚えるべきなのは20符と40符で、これで9割は習得したことになります。余裕があれば七対子と50符も覚えてください。60符以上はほぼ出てこないので覚えなくて大丈夫です。

符計算の構成

同じ役でもあがりの形や難易度で点数が異なると何度か解説していますが、実際のあがり例を参考にして見てみましょう。

タンヤオの例

例1)三索三索 四萬五萬六萬 二筒三筒四筒 六筒七筒 ツモ七筒 七索七索七索(ポン)

例2)三索三索 四萬五萬六萬 二筒三筒四筒 六筒七筒 七索七索七索 ロン七筒

どちらも同じような形のタンヤオなのですが、実は点数が違います。

例1は30符1飜で子だと1,000点のあがりになります。

例2は40符1飜で子だと1,300点のあがりになります。

このように同じ役で似たような形でも点数が微妙に異なります。ここでは、同じ役でも点数が異なる場合があることだけ覚えてください。

符を決める要素

牌の構成

符を数え方は3つのパートで構成されています。どんなアガリでも最低20符はつくので、後は何符積み上げられるか、という話になってきます。

順番に解説していきますが「基本的には難しい方が符が高くなる」というのが原則です。

牌の構成につく符

符の計算は3つのパートから構成されています。

符の構成

基本的には「難しい方が符が高くなる」というのがルールです。

まずは1の牌の構成から解説します。

1.牌の構成につく符

牌の構成というのはざっくり言うと、八萬八萬八萬などの刻子(コーツ)があるのか、という感じです。

数字の連続である二筒三筒四筒のような順子(シュンツ)は集めるのが簡単なのでそもそも符がつきません。

また、1・9・字牌は数字の2~9よりも価値が高くなっています。

一覧にすると下図のような感じになります。

牌の構成

大変ですが、これは覚えるしかないです。

覚え方としては、

2~8の数牌は、明刻(ポン)2符<暗刻4符<明槓8符<暗槓16符

のように×2、×2と増えていっています。1・9・字牌は単純にそれを2倍するだけなので、2~8の数牌だけ覚えれば1・9・字牌も覚えられます。

雀頭は、役牌のみ2符つきますが、1・9牌やオタ風に符はつかないので注意が必要です。あくまで役牌のみ2符つきます。

練習問題

前項で出てきた例1の符は現時点で何符でしょうか?

例1)三索三索 四萬五萬六萬 二筒三筒四筒 六筒七筒 ツモ七筒 七索七索七索(ポン)

符が付くのは七索七索七索(ポン)の部分のみで、表と照らし合わせると2符なのがわかります。

雀頭も符がつかず、他は順子なのでこちらも符がつきません。

現時点では基本符の20符とポンの2符で22符です。1の位は切り上げなので、現時点では例1は30符といまえす。

続いて、待ちの形につく符です。

待ちの形につく符

符の計算は3つのパートから構成されています。

符の構成

繰り返しになりますが、基本的には「難しい方が符が高くなる」というのがルールです。

今回は2の待ちの形を解説します。

2.待ちの形につく符

テンパイの待ちの形には何があるか覚えていますか。忘れてしまった方はテンパイの待ちの形をご覧ください。

難しい方が符が高くなるというルールに則り、1種類しかあがり牌のない待ちには2符付きますが、数種類あがり牌のある待ちには符が付きません。

【2符付く待ちの形】1種類しかあがりの牌がない待ち

嵌張(カンチャン)待ち

西西 二萬三萬四萬 七萬八萬九萬 三筒四筒五筒 六索八索

七索がくるとアガリ!

辺張(ペンチャン)待ち

西西 一萬二萬三萬 一萬二萬 三筒四筒五筒 六索七索八索

三萬がくるとアガリ!

単騎(タンキ)待ち

二萬三萬四萬 六萬七萬八萬 三筒五筒 二索三索四索 八索

八索がくるとアガリ!

【符がつかない待ちの形】2種類以上のあがり牌のある待ち

両面(リャンメン)待ち

西西 二萬三萬四萬 七萬八萬九萬 三筒四筒 六索七索八索

二筒五筒がくるとアガリ!

シャンポン待ち(シャボ待ち)

二萬二萬 七萬七萬 三筒四筒五筒 二索三索四索 六索七索八索

二萬七萬がくるとアガリ!

ざっくり言うと、上の3つは「2符」が付くが、下はあがり牌が2種類あるので符が付かないということです。難しいあがり方をすると、2符が付くという理屈です。麻雀のあがりはこの5種類しかないので、絶対にどれかに当てはまることになります。

複合系の場合

待ちが複合していた場合はどうなるでしょうか。

二萬三萬四萬 三筒四筒五筒 七筒八筒九筒 五索六索七索八索

このようなノベタン待ちの形は、単騎待ちですが待ちが八索八索の2種類あります。結論から言うとこの場合でも2符つきます。

麻雀では「高点法」といい、簡単に言うと「自分にとって一番点数が高くなる計算方法」を採用しています。なので自分の都合のいいように判定しても良いことになります。

今回のあがりでは「単騎待ち」扱いで2符付けて良いことになります。

西西 三筒四筒五筒 七筒八筒九筒 五索六索七索 七索八索

この場合の待ちは六索九索の両面待ちです。しかし見方を変えると、

西西 三筒四筒五筒 七筒八筒九筒 五索七索 六索七索八索

六索の嵌張(カンチャン)待ちとも言えます。

この場合も高点法により六索であがった場合は、嵌張待ちの2符がつきます。なお九索であがった場合は両面待ちになるので、符は付きません。

シャボ待ちの注意点

シャボ待ちは0符で、待ちの形には符が付かないのですが少しだけ注意点があります。

二萬二萬 七萬七萬 三筒四筒五筒 二索三索四索 六索七索八索

この場合、待ちは二萬七萬ですが、あがった時点で暗刻または明刻ができるので、それに対しては符が付きます。

例えば、二萬をツモあがりした場合は二萬二萬二萬と暗刻ができるので、ここには4符付きます。また、ロンあがりした場合は、明刻ができるので2符付きます。

シャボ待ち自体は0符ですが、あがった場合に暗刻の4符または、明刻の2符が付くことに注意してください。

あがり方につく符

符計算を構成する3つのパートのうち、最後の1つを解説します。

符の構成

3.あがり方につく符

これは「ツモかロンか」と「ポンやチーをしていないかどうか」で決まってきます。

簡単に表にすると次のようになります。

  門前(メンゼン) 鳴き(ポン・チー・ミンカン)
ツモ 2符 2符
ロン 10符 0符

ツモの場合は門前(メンゼン)でも、ポン・チーをしても一律で2符付きます。ロンの場合は門前の場合だけ10符付きます。

門前ではツモよりロンの方が符が高いのはおかしいと思いませんか?

難易度だけで考えると、ロンよりもツモの方が難しいはずです。今までの法則に則って考えると難しい方が符が高くなりますが、今回は何故か逆になっています。

というのも、門前でツモをすれば門前自摸の1飜が付くため符は2符しか付かないのです。ロンの場合は1飜付かない代わりに10符付くということです。

練習問題

今まで解説したことを踏まえ、実際に問題を問いてみましょう。

例3)三索三索 四萬五萬六萬 二筒三筒四筒 六筒七筒 牌七索七索牌 ロン七筒

まず1牌の構成ですが、七索の暗槓が16符です。

次に2待ちの形は、七筒の嵌張(カンチャン)待ちで2符です。

最後に3あがり方は、門前でのロンあがりなので10符付きます。

これを計算すると、基本符20符+16符+2符+10符=48符になります。

1の位は切り上げるので、答えは50符です。

これで、例3のあがりは50符が確定してことになります。これが符計算と呼ばれるものです。符が確定したら後は点数が何点になるかですね。

その前に、符計算の確認をします。

符計算の確認

今まで解説してきたように「牌の構成」「待ちの形」「あがり方」の3つの要素で符を計算します。

符の構成

例題

例2)三索三索 四萬五萬六萬 二筒三筒四筒 六筒七筒 七索七索七索 ロン七筒

何度か出てきた例2でおさらいしてみます。

1.牌の構成は七索七索七索で4符。

2.待ちの形は嵌張待ちなので2符。

3.あがり方は門前ロンなので10符。

20符+4符+2符+10符=36符

1の位は切り上げになるので、40符となります。

役はタンヤオの1飜です。つまり、この手は40符1飜で確定です!

点数計算

子の点数早見表

1飜 2飜 3飜 4飜 5飜
30符 1,000 2,000 3,900 7,700 満貫
40符 1,300 2,600 5,200 満貫 満貫
50符 1,600 3,200 6,400 満貫 満貫

例2では40符1飜だったので、1,300点となります。

親だった場合はもちろん親の点数になります。

親の点数早見表

1飜 2飜 3飜 4飜 5飜
30符 1,500 2,900 5,800 11,600 満貫
40符 2,000 3,900 7,700 満貫 満貫
50符 2,400 4,800 9,600 満貫 満貫

例2で親だった場合は、40符1飜だったので、2,000点となります。

符計算を覚えるために

符の計算方法が分かれば後は点数を暗記です。無理に覚えようと思って丸暗記するよりも、やっているうちに自然と覚えてくるので、無理しなくても大丈夫です。

さて、あがったときに毎回、毎回、符計算をしなければいけないのでしょうか。

何度か解説していますが、満貫以上は点数が決まっているので、満貫や跳満に「役」が到達してしまえば、符の計算はしなくても大丈夫です。

符計算が影響してくるのは、役が1飜から3飜ぐらいまでです。

また、極端な話では、大三元や国士無双、九蓮宝燈など役満も点数が決まっているので、当然符計算をする必要がありません。

30符の点数

まずは30符の点数から解説します。

30符になる場合

すべてのあがりの約6割は30符になるので、ここを覚えれば約半数覚えたことになります。といっても30符だけ覚えればOKという訳ではありませんが。

まず、30符の前に逆に40符になる場合は以下になります。

【確定条件】門前でロンをした場合(+10符以上が付く)

【可能性高い】カンをした場合(+8符以上が付く)

【可能性高い】1.9.字牌を暗刻で持っている(+8符以上が付く)

これらの条件を満たすと40符以上に符が上がっていく可能性があります。逆にこの条件に合わない場合は、だいたい30符と思って大丈夫です。もちろんレアケースに遭遇する場合もありますが、あくまで目安として覚えて置いてください。

30符になる牌の構成

牌の構成に付く符をもう一度見てみましょう。

牌の構成

よくある30符のあがり例です。

三索三索 四萬五萬六萬 二筒三筒四筒 六筒七筒 ツモ七筒 七索七索七索(ポン)

基本符20符+七索七索七索(ポン)2符+嵌張(カンチャン)待ち2符+ツモ2符

=合計26符→切り上げ30符

どんなあがりでも基本付の20符は必ず付くので、そこに何かしらの符が付けば必ず30符にはなります。

また、ポンやチーをすると「門前ロンの10符」の条件から外れるので、40符に届く可能性が低くなります。つまり、1回でもポンやチーをするとほとんど30符となってしまいます。

あがりの約6割は30符なので、何も考えずに打つとだいたい30符なので、別に毎回毎回符の計算はしなくても大丈夫です。40符以上になりそうな可能性があればその段階で計算してみてください。

30符の点数早見表(子の場合)

何度か登場しましたが、改めて30符の得点表を見てみましょう。

子の点数 1飜 2飜 3飜 4飜 5飜
30符 ロン 1,000 2,000 3,900 7,700 満貫
8,000
ツモ 300/500
(1,100)
500/1,000
(2,000)
1,000/2,000
(4,000)
2,000/3,900
(7,900)
2,000/4,000
(8,000)

子の場合は、セン、ニセン、ザンク、チッチーと覚えましょう。

なお、4飜の7,700点を切り上げ満貫にするルールもあるので注意してください。

30符の点数早見表(親の場合)

親の点数 1飜 2飜 3飜 4飜 5飜
30符 ロン 1,500 2,900 5,800 11,600 満貫
12,000
ツモ 500all
(1,500)
1,000all
(3,000)
2,000all
(6,000)
3,900all
(11,700)
4,000all
(12,000)

親の場合は、イチゴ、ニック、ゴッパ、ピンピンロクと覚えましょう。

ちなみに親の点数は、ツモった場合「500オール」のように「○○オール」といいます。「ツモ1,500です」と言わないようにしてください。

30符を下回るケース

基本符が20符なので、22符以上ならば切り上げで30符になるのですが、例外的に30符を下回ってしまう場合があります。

30符を下回るケースは以下の2つです。

この場合のみ30符を下回ります。これは後程詳しく解説しますので、ここでは30符を下回る場合があるということだけ頭の隅に入れておいてください。

40符の点数

続いて40符の点数を解説します。

40符になる場合

すべてのあがりの約6割は30符ですが、40符は約26%を占めています。単純計算で4回あがると1回ぐらいは40符になる計算です。

まず、40符になる場合を見てみましょう。

【確定条件】門前でロンをした場合(+10符以上が付く)

【可能性高い】カンをした場合(+8符以上が付く)

【可能性高い】1.9.字牌を暗刻で持っている(+8符以上が付く)

これらの条件を満たすと30符を超える場合があります。

40符になる牌の構成

牌の構成に付く符をもう一度見てみましょう。

牌の構成

40符のあがり例を見てみましょう。

三索三索 四萬五萬六萬 二筒三筒四筒 六筒七筒 発発発 ロン七筒

基本符20符+発発発(暗刻)8符+門前ロン10符

=合計38符→切り上げ40符

役は「発」があるのみで役牌の1飜です。今回の例では40符1飜となります。

門前ロンだと40符になる可能性が高い

鳴かないで黙聴(ダマテン)にした場合も門前ロンの10符が付きますが、リーチした状態でロンあがりをすれば当然門前ロンの10符が付きます。

門前でロンあがりをし、刻子または槓子がある、もしくは役牌の雀頭があれば必ず40符以上になります。

逆に言うと、ポン、チーをしてしまうと30符になりやすいとも言えます。

40符の点数早見表(子の場合)

子の点数 1飜 2飜 3飜 4飜 5飜
40符 ロン 1,300 2,600 5,200 満貫
8,000
満貫
8,000
ツモ 400/700
(1,500)
700/1,300
(2,700)
1,000/2,600
(5,200)
2,000/4,000
(8,000)
2,000/4,000
(8,000)

30符では1飜が1,000点でしたが、40符では1飜1,300点となります。そこから飜を積み重ねるごとに点数が、倍々になっていきます。

30符と違い3,900点とか7,700点のような中途半端な点数がなく、シンプルに2倍した点数なので覚えやすいかもしれません。

覚え方は、イチサン、ニーロク、ゴーニーです。

40符の点数早見表(親の場合)

親の点数 1飜 2飜 3飜 4飜 5飜
40符 ロン 2,000 3,900 7,700 満貫
12,000
満貫
12,000
ツモ 700all
(2,100)
1,300all
(3,900)
2,600all
(7,800)
4,000all
(12,000)
4,000all
(12,000)

気がついた方もいるかもしれませんが、子の30符のあがりと出て来る数字が一緒です。そういった意味では覚えやすいかもしれません。

ここまで覚えれば、30符(60%)+40符(26%)で全体の8割以上カバーしたことになります。次は20符(8.4%)に触れてみます。さらにここまで覚えれば、9割以上マスターしたことになります。

とはいえ、すぐに完璧に覚えるのは難しいので、やりながら徐々に覚えて行けば大丈夫です。今の段階ではなんとなくでOKです。

20符と平和(ピンフ)の点数

20符の登場頻度は8.4%なので、10回あがって1回あるかないかという確率になります。確率的にはそんなに高くはないですが、ぜひ覚えておきたいところです。

20符になる場合

結論から先にいうと、20符は平和をツモした場合のみ登場します。

平和のあがりには必ず以下のルールが適用されます。

平和をツモした場合(20符)

通常はツモあがりをした場合にツモあがりの2符が付きますが、平和のみ例外的にツモあがりの2符が付きません。また、平和には刻子が存在せず、雀頭も役牌以外でなければならないため、他の部分で符が付きません。その為、平和をツモあがりした場合は必ず20符となります。

子の点数

子の点数 1飜 2飜 3飜 4飜 5飜
20符
平和ツモ
なし 1,300
(400/700)
2,600
(700/1,300)
5,200
(1300/2,600)
満貫
30符 1,000 2,000 3,900 7,700 満貫
40符 1,300 2,600 5,200 満貫 満貫

親の点数

親の点数 1飜 2飜 3飜 4飜 5飜
20符
平和ツモ
なし 2,000
(700all)
3,900
(1,300all)
7,700
(2,600all)
満貫
30符 1,500 2,900 5,800 11,600 満貫
40符 2,000 3,900 7,700 満貫 満貫

前項で解説した40符の点数と登場する数字が同じです。

1飜の点数がなしなのは、20符は平和をツモした場合のみ登場するのですが、その場合平和(1飜)+門前ツモ(1飜)になるので必ず2飜になります。

平和をロンした場合(30符)

平和をロンあがりした場合は必ず30符となります。基本符の20符に門前ロンの10符が付きますが、その他の部分で符が着かないため30符止まりとなってしまいます。

逆に言うと、門前でロンした場合、平和は30符、それ以外は40符になります。

七対子の点数と50符の点数

当サイトで解説する点数計算は七対子と50符で最後となります。登場頻度としては2.5%とあまり高くはありませんがぜひ覚えて欲しいところです。

七対子は25符

七対子の点数は牌の構成などに左右されず、25符で固定されています。この25符という点数は七対子専用の点数と思って問題ありません。

子の点数

1飜 2飜 3飜 4飜 5飜
20符
平和ツモ
なし 1,300
(400/700)
2,600
(700/1300)
5,200
(1,300/2,600)
満貫
25符
七対子
なし 1,600
(-)
3,200
(800/1,600)
6,400
(1,600/3,200)
満貫
30符 1,000 2,000 3,900 7,700 満貫
40符 1,300 2,600 5,200 満貫 満貫

親の点数

1飜 2飜 3飜 4飜 5飜
20符 なし 2,000
(700all)
3,900
(1,300all)
7,700
(2,600all)
満貫
25符
七対子
なし 2,400
(-)
4,800
(1,600all)
9,600
(3,200all)
満貫
30符 1,500 2,900 5,800 11,600 満貫
40符 2,000 3,900 7,700 満貫 満貫

七対子が2飜の役なので1飜のあがりはありえません。点数も倍で丸まっているので覚えやすいと思います。

七対子では必ず25符の点数になるので符計算をしなくてもよく、ある意味計算が楽かもしれません。

50符の点数計算

50符の点数は七対子(25符)の応用が効くので、一緒に解説します。登場頻度は2.7%なので、100回中2~3回登場する程度です。

代表的な50符のあがり例を見てみましょう。

例)三索三索 四萬五萬六萬 二筒三筒四筒 六筒七筒 牌七索七索牌 ロン七筒

基本符20符+門前ロン10符+七索暗槓16符=46符→50符

50符に届きやすいパターンとしては、暗槓した場合や暗刻を持っている場合などに40符では収まらず50符以上になるケースがあります。

子の点数

1飜 2飜 3飜 4飜 5飜
20符
平和ツモ
なし 1,300
(400/700)
2,600
(700/1,300)
5,200
(1,300/2,600)
満貫
25符
七対子
なし 1,600
(-)
3,200
(800/1,600)
6400
(1,600/3,200)
満貫
30符 1,000 2,000 3,900 7,700 満貫
40符 1,300 2,600 5,200 満貫 満貫
50符 1,600 3,200 6,400 満貫 満貫

親の点数

1飜 2飜 3飜 4飜 5飜
20符
平和ツモ
なし 2,000
(700all)
3,900
(1,300all)
7,700
(2,600all)
満貫
25符
七対子
なし 2,400
(-)
4,800
(1,600all)
9,600
(3,200all)
満貫
30符 1,500 2,900 5,000 11,600 満貫
40符 2,000 3,900 7,700 満貫 満貫
50符 2,400 4,800 9,600 満貫 満貫

登場する数字は七対子の25符と1ずつずれています。七対子の点数とあわせて覚えましょう。

ちなみに、すでに気付いた方もいるかと思いますが、20符と40符では登場する点数が同じです。同様に、30符と60符、40符と80符、50符と100符が対応しています。

ただ、60符以上が登場するのはまれなので、無理に覚えたり、計算するよりも早見表を見たほうが早いです。

覚え方とまとめ

このページでは覚え方と今までの復習を載せています。

覚え方

暗記する部分も多くすぐにマスターするのは難しいですが、覚え方を紹介します。

点数計算表を全て暗記するのには大変なので、よく出現する部分だけをまずは覚えていきましょう。

何度か解説しましたが、20符~40符で全てのあがりの99%を占めます。逆に言うとここまで覚えれば99%は大丈夫です。

といっても、初心者の方がいきなり20符~50符まで全て覚えるのには時間がかかるので、コツ紹介します。

点数は20符と40符、25符と50符、30符と60符が対応しています。なので、片方覚えればずらすだけで、もう片方の点数も覚えることができます。

覚える順番としては、登場頻度を考慮して30符→40符→25符です。

まずは基本となる30符です。

1,000点を基準に点数が倍になっていきますが、3,900や7,700など中途半端な数字が登場することに注意してください。

セン、ニセン、ザンク、ナナナナ(チッチー)とリズムよく覚えていきましょう。

続いて40符と20符です。

1,300点を基準に点数が倍になっています。中途半端な数字が登場せず、素直に2倍にした点数になっているので覚えやすいかと思います。

20符の点数と40符の点数は連動しているので一緒に覚えましょう。

最後に25符と50符です。

25符は七対子専用の点数で七対子であがった場合しか使用しませんが、50符の点数と連動しているので一緒に覚えてしまいましょう。

1,600点を基準に点数が素直に倍になっています。なお、25符1飜の点数はないので注意してください。

まとめ

最後に復習です。

符を決める要素

符を決める要素

基本符の20符に牌の構成と待ちの形、あがり方を足して、1のくらいを切り上げたものが符になります。

牌の構成

牌の構成

牌の構成に付く符は上図のようになっています。ここは暗記の部分なので頑張って覚えましょう。

待ちの形につく符

2符付く待ちの形→嵌張(カンチャン)待ち、辺張(ペンチャン)待ち、単騎待ち

2符付かない待ち→両面待ち、シャンポン(シャボ)待ち

複合系の場合は高点法により自分の都合の良いように解釈することができます。

あがり方につく符

  門前(メンゼン) 鳴き(ポン・チー・ミンカン)
ツモ 2符 2符
ロン 10符 0符

ツモの場合は門前でも、鳴きでも2符付きます。

ロンの場合は門前のみ10符付きます。

例外

平和ツモ→必ず20符

平和ロン→必ず30符

七対子→必ず25符

例外的に平和はツモ20符、ロン30符と決まっています。符計算する必要がないので楽ですが、しっかり覚えておきましょう。平和ツモを30符で申告する人をたまに見かけます。

また、七対子は25符固定です。この場合も符計算をする必要がありません。

最後に

以上で点数計算講座は終了です。最後までお読み頂きありがとうございました。点数早見表も作成したので、こちらも活用し麻雀の上達や勉強の助けになれば幸いです。